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 キリスト教とは何か   〝 〟


【質 問】
日蓮正宗の信者は他宗教の矛盾を批判しますが、例えばマザー・テレサのような素晴らしい行いをした人、外道の信者や他宗の知人とはどのような親交をして付き合いますか?

 マザーテレサにしても世間の偉人にしても、我々は人間そのものや慈善自体を否定しているのではありません。歴史上の偉人達の功績は賞賛に値するものがあり、我々信者も見習っています。
 また、たとえ他宗であっても【祈る・信じる】という行為・心根自体を否定しているのではありません。
 しかし、拝む【対象・宗教】が間違ってしまうと、人の心を狂わせ、やがてその慈善事業やボランティア、戦争仲裁などの善行ですら、かえって人の悪心を起こさせる原因に向き始め、悪い方向に向かい、やがてまた紛争や戦争の原因に繋がってしまい、その戦争でまた慈善事業を行って賞賛されるという、悪循環の世の中を作ってしまうのです。
 わかりやすい例ですと、都内でアーレフ(旧オウム真理教)の信者達が「東日本大震災募金」活動や、更には「地下鉄サリン事件被害者のための募金」を行っている姿を見ました。これに賛同し、募金できますか?
 アーレフ自体が最近、オウムのように何か事件を起こしている訳ではありませんが、記憶に新しいサリン事件があるから素直に「素晴らしい」と思えませんね。むしろゾッとしますね。「あれだけの事件を自分達で起こしておいて、何が募金だ!売名行為だ!」と感じる人が多いのではないでしょうか?
 しかしなぜマザーテレサは賞賛されるのでしょうか。キリスト教は、オウム真理教とは比較にならないほどの殺戮や世界戦争を起こしております。その「キリスト教」の「マザー(指導的)・テレサ(修道女)」でありながら、世間から批判される事はありません。アメリカは世界中の戦争を引き起こす中心国ながら、国連の中にあっては世界の安全保障基準の中心としてトップに立っています。戦争を自分で起こし、助けたら賞賛されるという繰り返し、これ、矛楯していませんか? 
 日蓮正宗では、義援金活動や支援活動も行ってきましたが、それだけでは世の中の不幸を救う根本解決にはならない、不幸の原因は全て間違った宗教が原因、という立場から他宗の誤りを糾して行くのです。
 世界中の【貧困・飢饉】も、元を紐解けば戦争に始まり、戦争の根源は、キリスト教などの外道義に起因していることは間違いありません。このような不幸を招く宗教の指導的立場にある人(マザー)に、ノーベル平和賞を授与するという世の中の基準・価値観は悪循環であり、更に世の中を不幸に陥れてしまうのです。
 その間違った世の中を根本から糾してゆき、物事の本質を見て参考にできること、敬い賞賛すべきこと、更に礼節をわきまえた上で、しっかり宗教の誤りを糾してこそ、真の礼儀だと考えます。



 ■■■■■【参考論文】明らかになりつつある、マザー・テレサの素顔!■■■■■

 今回「Religieuses」に論文を寄稿したのは、モントリオール大学とオタワ大学の研究員たちである。
 彼らは、マザー・テレサに関する文献資料、約300件を調査し、「マザー・テレサが世界中に開設した517もの『死を待つ人々の家』ホスピスは、衛生状態が悪く、医薬品も慢性的に足りず、満足な治療が施せなかったと報告されている。しかし、彼女の修道会『神の愛の宣教者会』は何百万ドルもの多額の寄付金を受けており、金銭的に困っているわけではなかった」という事実を突き止めたと発表。
 そして、「マザー・テレサは、患者の痛みを和らげることはせず、痛みに耐えることを賛美して癒やすという、怪しげなことをしていた。多くの病人が、彼女の元を訪れれば、医師が治療をしてくれると思っていたにもかかわらず、彼女は、イエス・キリストの受難のように、痛みに耐えることは尊いことだと繰り返し言うだけだった」
「人気が低迷しつつあったバチカンは、劣悪な環境で痛みに苦しむ人たちに『あなたは素晴らしい人間なのよ』と優しく接している、マザー・テレサのことをまさに“生きる聖女”だと大げさに宣伝することで、カトリックのイメージアップを図ろうとした」と指摘した。

 また、「バチカンは異例の早さで彼女を福者だと宣言したが、“痛みに耐えろ”という、怪しげな看護方法、問題点の多い政治家とのコネ(ハイチやアルバニアの独裁者を支持し多額の寄付金を得たという説がある)、多額の寄付金の管理に関する疑問点、そして、中絶、避妊、離婚に関して過度に批判していた点などは、一切、問題としなかった」とも綴っており、事実を知れば知るほど、マザー・テレサの神話はでたらめだということが明確になるとしている。

 さらに、マザー・テレサの名が一気に世界に広まったのは、英BBCのマルコム・マガリッジ氏の力が大きいとも指摘。中絶反対派でカトリック右派のマザー・テレサに共鳴したマルコムは、1968年にロンドンで彼女と面会しており、翌年、そのミッションをたたえる映画を製作。「初めて写真に撮られた奇跡」として、コダック社もマザー・テレサを宣伝に使い、彼女の顔は世界中に知れ渡った。

 奇跡といえば、バチカンは、「マザー・テレサは、ひどい腹痛に苦しむモニカ・ベスラという若いインド人女性の腹部に、宗教的なメダルを置き、祈ったことで治癒した」とし、マザー・テレサの奇跡として伝えている。しかし、医師は、「モニカが患っていた卵巣嚢腫と結核は、投与された薬により治癒したのだ」と証言しており、これを否定。それでも、バチカンは「奇跡だ」と主張し続け、多くの人々を騙しているという。

 なお、マザー・テレサは晩年心臓病を患い、ペースメーカーを入れる手術などを受けていたが、自身は衛生的で設備が整った近代的なアメリカの病院で、痛みを和らげる麻酔薬を投与されながらの治療を受けていた。まさしく、聖人からは程遠い人間だったというのである。

 マザー・テレサは聖人ではない、うさんくさい人間だという意見は、実は昔から出ていた。2年前に62歳の若さで食道がんでこの世を去った無神論者のジャーナリスト、クリストファー・ヒッチンズは、長年、マザー・テレサはとんでもない食わせ者だと主張し続け、それに関する本まで発行。「彼女が世界中から集めた寄付金を使えば、ベンガルにファーストクラスの病院を建てることだってたやすいことだった。しかし、彼女はそうせず、衛生状態の悪い、あまりにもひど施設に患者を収容し、ろくに治療を施さなかった。痛みを和らげるなど嘘だ。死ぬこと、痛みに耐えることを賛美する、まさしくカルトのような施設だったのだ」「信仰する宗教に関係なく看病したというが、それも嘘。朦朧とした患者に、痛みに耐えれば天国へ行けると、繰り返し言い、洗脳した」と厳しく批判している。

 今回発表された論文だが、「聖人的なイメージを持つマザー・テレサの創られた神話が、貧困にあえぐ人々の救済を目指す人道活動家たちを励ますことになっているのは確かだ」「しかし、マザー・テレサに関するメディア報道は、もっと慎重に、事実に基づいたことを伝えるべきだ」という言葉で締めくくられている。

 衝撃的な論文であるが、マザー・テレサの人気は不動のものだとされており、カトリック教会への打撃はさほどないだろうと、米メディアは見解を示している。今から10年前、2003年にローマ教皇庁はマザー・テレサの列福式を行ったが、世界中から25万人を超える人々が集まり祝福。実像がどうであれ、カトリックが全力を注ぎ創り上げたマザー・テレサの"聖人としての神話"は、揺らぐことのない、不動のものなのである。


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